日曜日、逢魔が時がくる前に はる(パグ)と河原の歩道を散歩した。
低い雲で覆われている隙間を太陽がさしている。
風が吹き、もう少しで終わりのすすきを揺らしていた。
堤外地の雑草や菜花がなびいている。小阿賀野川の川面が太陽を反射して眩しい。
遠くにビックスワンが箱舟のごとくに横たわり、その間の草色の田んぼに
白鳥が羽を休めている。冬が近い。
ちくわ(わが家の猫)が雑草の中からびょこんと首を出して、散歩を
している私の足元に擦り寄ってきた。抱き上げようとしたら尻尾をぴんと
立て走って逃げていく。
散歩が終わり はる(パグ)を柵に戻すため家2階の階段を上った廊下に
「二十日鼠の死骸」が置いてある。ぴんと尻尾を立て走っていった虎。
私は声を出して少し笑った。