小阿賀野川の河川敷の手前に防波堤のような丘の道が集落の沿って続いている。
自宅から歩いて30秒でその丘に、朝焼けを背景に散歩や自転車に乗っている人たち
11月、風が冷たくなり私は猫と犬を外に出してしばらく歩いてみる。
長い長い集落の丘、朝日を背景に3匹の雄の影が横に流れる。
しばらく歩くと酒屋の自動販売機、「ガタン」
と音を出して、「kさん」が朝日山を2カップポケットに入れる。
肝臓をやられて医者に禁止されてる、正確には肝硬変の末期と自分では
言っていた。
奥様も心配されているが、朝焼けの時間に酒の自動販売機が動いている
田舎さも驚きがけれど、命を削って酒を飲む姿勢は雄だなって感じる。
私が丘の上から挨拶をすると恥ずかしそうに後ろ頭をかいている
猫が急に尻尾をピンと立てて草むらの中に消えていく。
老犬は目が見えないため、私の近くから離れない。
私はアイアンのシャンクと抗がん剤の関係を考えながら
歩いている。
ここでは昔ながらの静かな時間が流れている
生きるている内に楽しんでいる「雄」がこの田舎に潜んでいる。
3匹は生きている・・・